山形県のお城おすすめ8選|名城から戦国の山城まで歴史散策を楽しもう!

山形県のお城おすすめ8選|名城から戦国の山城まで歴史散策を楽しもう! 観光

山形県のお城を巡るなら、復元された城郭だけでなく、堀や石垣、土塁が残る城跡まで候補に入れることで旅の楽しみが大きく広がります。

県内には日本100名城に選ばれている山形城、上杉家ゆかりの米沢城、城郭風の建物から市街地を見渡せる上山城など、初心者でも訪ねやすい場所があります。

一方、長谷堂城や天童城、舘山城のように戦国時代の地形や防御施設を読み解きながら歩く山城もあり、本格的な城巡りをしたい人にも向いています。

現在では天守が残っていない城が多いため、建物を見るだけではなく、曲輪や堀、土塁、城下町との位置関係まで観察することが山形県のお城を楽しむコツです。

ここでは観光で立ち寄りやすい代表的な8城を中心に、見どころや料金、城巡りのモデルコース、季節ごとの楽しみ方まで詳しく紹介します。

山形県のお城おすすめ8選

雪をかぶった山々と山形市中心部のパノラマ

山形県には、現在も城郭風の建物を見られる場所から、戦国時代の遺構を自然の中に残す山城まで多彩な城があります。

初めて山形県でお城巡りをするなら、アクセスの良さだけでなく、歴史的な重要性や遺構の見やすさも含めて候補を選ぶのがおすすめです。

特に山形城、米沢城、上山城は周辺観光と組み合わせやすいため、一般的な山形旅行の途中でも訪問しやすいでしょう。

ここでは観光目的でも城郭探訪目的でも楽しみやすい8城を順番に紹介します。

山形城

山形城は山形市中心部にある県内を代表する城跡で、現在は国指定史跡の霞城公園として整備されています。

最上義光によって大規模な城郭へ整備された歴史を持ち、二ノ丸の堀や石垣、復原された二ノ丸東大手門、本丸一文字門などから往時の規模を感じられます。

日本100名城にも選ばれており、城そのものだけでなく最上義光騎馬像や周辺の歴史施設まで一緒に巡れるのが魅力です。

JR山形駅から徒歩圏内にあるため、車を使わず山形県のお城を訪ねたい人が最初に選びやすい場所でもあります。

名称 山形城
特徴 広大な平城跡と復原門
向いている人 城巡り初心者・歴史好き
料金目安 霞城公園は無料
注意点 園内施設は別途条件あり
住所 山形県山形市霞城町1-7

上山城

上山城は、かみのやま温泉の中心部にそびえる城郭風の建物で、現在は上山城郷土資料館として利用されています。

現在の建物は歴史的な天守がそのまま残ったものではありませんが、城らしい外観を間近で見たい人にとって山形県内でも分かりやすい観光スポットです。

館内では上山の歴史や文化を学べるほか、高い場所から城下町や蔵王方面の景色を眺められるため、歴史だけでなく景観を目的に訪れても楽しめます。

かみのやま温泉駅から徒歩で向かえるため、温泉旅行の観光先として組み込みやすいのも大きな魅力です。

名称 上山城
特徴 城郭風の郷土資料館
向いている人 家族旅行・温泉旅行
料金目安 大人600円
注意点 休館日と最終入館に注意
住所 山形県上山市元城内3-7

米沢城

米沢城は上杉景勝以降の米沢藩の中心となった城で、現在は本丸跡周辺が松が岬公園として整備されています。

天守や御殿は現存していませんが、水をたたえた堀が城跡らしい雰囲気を残しており、本丸跡には上杉謙信を祀る上杉神社があります。

周辺には上杉家ゆかりの文化財を収蔵する施設や松岬神社などもあり、上杉家の歴史をテーマに半日ほどかけて散策するのにも向いています。

伊達政宗が米沢で生まれたことに関係する史跡もあり、戦国武将が好きな人なら山形県のお城巡りの中でも特に満足しやすい場所です。

名称 米沢城
特徴 水堀と上杉家ゆかりの史跡
向いている人 上杉家・戦国武将ファン
料金目安 松が岬公園は無料
注意点 資料館などは別料金の場合あり
住所 山形県米沢市丸の内1

新庄城

新庄城は新庄藩初代藩主の戸沢政盛が築いた平城で、1625年に完成したと伝えられています。

江戸時代には戸沢氏の居城として新庄藩政の中心になりましたが、戊辰戦争の際に城下とともに焼失し、現在は最上公園として整備されています。

園内には堀や土塁など城跡を感じられる要素が残り、戸澤神社などもあるため、歴史散策をしながら静かに歩きたい人に適しています。

春は桜の名所としても知られているので、新庄方面を観光するなら季節の景色と城跡を一度に楽しめます。

名称 新庄城
特徴 新庄藩戸沢氏の居城跡
向いている人 城下町散策・桜を楽しみたい人
料金目安 最上公園は無料
注意点 天守などの建物は現存しない
住所 山形県新庄市堀端町6-86

長谷堂城

長谷堂城は1600年に起きた長谷堂合戦の舞台として知られ、関ヶ原の戦いと同時期に東北で繰り広げられた激戦の歴史を伝える山城です。

最上方の志村光安らが守る城に直江兼続率いる上杉軍が攻め寄せた場所で、山形城を守る重要な防衛拠点として機能しました。

現在の長谷堂城跡公園には曲輪や土塁などの遺構が残っており、平地の城とは違った戦国時代の実戦的な城の構造を体感できます。

城山を歩く形になるため多少の上り下りがありますが、本格的な山城としては比較的散策しやすく、山城入門にも向いています。

名称 長谷堂城
特徴 長谷堂合戦の舞台
向いている人 戦国史・山城好き
料金目安 見学無料
注意点 歩きやすい靴を推奨
住所 山形県山形市長谷堂

天童城

天童城は現在の舞鶴山に築かれていた中世の山城で、最上氏一族にあたる天童氏の拠点として知られています。

現在は天童公園として整備されていますが、舞鶴山には中世の山城跡として遺構が残っており、山頂周辺を歩くことで当時の地形を想像できます。

舞鶴山は天童市街地を見渡せる展望スポットでもあり、城そのものへの興味がそれほど強くない同行者がいても訪れやすいでしょう。

春には桜が咲き、人間将棋でも有名な場所なので、天童温泉と組み合わせた観光コースにも適しています。

名称 天童城
特徴 舞鶴山に残る中世山城
向いている人 山城・展望・将棋好き
料金目安 公園散策は無料
注意点 坂道や遊歩道あり
住所 山形県天童市舞鶴山

舘山城

舘山城は米沢市西部の丘陵に築かれた山城で、伊達氏との関わりが深い城館跡として知られています。

発掘調査では江戸時代初期の石垣も確認されており、伊達氏だけでなく上杉氏も城を整備したことが明らかになっています。

2016年には国指定史跡となっており、観光用の天守を見る場所というよりも、地形や虎口、石垣など本物の城郭遺構を観察したい人向けの城跡です。

米沢城と同じ米沢市内にあるため、時間に余裕があれば上杉家ゆかりの観光に山城探訪を追加する形で訪れると充実した一日になります。

名称 舘山城
特徴 国指定史跡の山城跡
向いている人 伊達氏・城郭遺構ファン
料金目安 見学無料
注意点 山城向けの服装を推奨
住所 山形県米沢市舘山

成沢城

成沢城は山形城の南方を守る役割を担ったとされる城で、現在は山形市蔵王成沢の成沢城跡公園として整備されています。

有名な観光城郭ほど大規模な施設があるわけではありませんが、山城の地形を歩きながら山形城を中心とした防衛網を考えられるのが魅力です。

山形城だけを単独で見るより、長谷堂城や成沢城も訪ねることで、山形盆地に築かれた複数の城がどのように連携していたのか想像しやすくなります。

混雑の少ない城跡を静かに散策したい人や、主要な城を訪問した後にさらに深く山形の城郭史を知りたい人におすすめです。

名称 成沢城
特徴 山形城南方の山城跡
向いている人 穴場の城跡を巡りたい人
料金目安 見学無料
注意点 観光施設は少なめ
住所 山形県山形市蔵王成沢1227周辺

山形県のお城巡りで外せない歴史の楽しみ方

山形テルサ外観と駐車場

山形県のお城は立派な天守を見る観光というより、残された地形や史跡から歴史を読み取る楽しみが中心になります。

最上氏、上杉氏、伊達氏、戸沢氏など、地域ごとに異なる大名や武将との関係を意識すると、それぞれの城の個性がより明確になります。

堀や土塁を何となく眺めるだけでなく、なぜその場所に城が築かれたのかを考えながら歩くと、城跡だけの場所でも見応えを感じられるでしょう。

御城印や資料館を組み合わせれば、歴史に詳しくない人でも旅の記念を残しながら楽しめます。

遺構の見方

山形県では天守が残っていない城が多いため、城跡に残る防御施設を見つけることがお城巡りの重要なポイントです。

山城なら地形そのものが防御設備になっている場合も多く、平地から城の中心部へ向かう経路を意識すると構造を理解しやすくなります。

最初は次のような場所を探しながら歩くだけでも、城跡を見る面白さが大きく変わります。

  • 石垣
  • 水堀
  • 空堀
  • 土塁
  • 曲輪
  • 虎口
  • 城門跡

武将との関係

山形県のお城を理解するうえでは、県内各地を治めた武将や大名との関係を知っておくと便利です。

特に村山地方では最上氏、置賜地方では伊達氏や上杉氏、最上地方では戸沢氏の歴史が城跡と深く結び付いています。

訪問先を武将ごとに整理すると、複数の城を一つの物語として巡れるようになります。

関連する人物・家 主な城 注目点
最上氏 山形城 最上義光の本拠
最上氏 長谷堂城 上杉軍との激戦
上杉氏 米沢城 米沢藩の中心
伊達氏 舘山城 米沢時代との関係
戸沢氏 新庄城 新庄藩の居城
天童氏 天童城 中世の山城

御城印

寺社の御朱印と似た感覚で旅の記念を残したい人には、各地で販売されている御城印を集めながら巡る楽しみ方もあります。

例えば長谷堂城では長谷堂合戦をテーマにした御城印が販売されるなど、城ごとの歴史をデザインしたものがあります。

販売場所や価格、販売期間が変更される可能性もあるため、御城印を目的に訪れる場合は旅行直前に自治体や観光案内の最新情報を確認しておくのがおすすめです。

御城印を集める旅にすると、建物が残っていない城跡でも訪問した実感を残しやすくなります。

初めてでも回りやすいモデルコース

レトロな外観の旧山形師範学校本館

山形県は南北に広いため、一日で県内すべてのお城を巡ろうとすると移動時間が長くなります。

効率良く回るなら、山形市周辺、米沢周辺、新庄周辺などエリアを分けて旅程を作る方法が現実的です。

電車を利用する人は主要駅から近い城を優先し、車なら郊外の山城まで組み合わせると訪問できる城の数を増やせます。

ここでは特に組み合わせやすいモデルコースを紹介します。

山形市中心コース

初めて山形県のお城を巡るなら、まず山形城を中心に山形市内の城跡を組み合わせるコースがおすすめです。

山形城は駅に近く観光施設も充実しており、そこから車を利用すれば長谷堂城や成沢城にも足を延ばせます。

歴史だけでなく市街地観光や食事を組み込みやすいので、城巡りだけで一日を埋めたくない旅行者にも向いています。

  • 午前:山形城
  • 昼:山形市街地で昼食
  • 午後前半:長谷堂城
  • 午後後半:成沢城
  • 夕方:山形駅周辺

置賜コース

戦国武将が好きなら米沢城を中心に、舘山城まで足を延ばす置賜エリアのコースが魅力的です。

米沢城では上杉家の歴史を学び、舘山城ではさらに時代をさかのぼって伊達氏と米沢の関係に触れられます。

車があれば上山市へ移動して上山城を加えることもでき、城郭風建築と本格的な城跡を一日で比較できます。

順番 訪問先 楽しみ方
1 米沢城 上杉家史跡
2 舘山城 山城遺構
3 上山城 資料館・展望
4 かみのやま温泉 宿泊・温泉

村山北部コース

天童温泉に宿泊する旅行なら、天童城跡である舞鶴山を散策してから山形城へ向かう流れが使いやすいです。

両者は同じ村山地方にあり、天童城では中世山城、山形城では大規模な近世平城という異なるタイプの城を比較できます。

春なら舞鶴山と霞城公園の双方で桜を楽しめるため、お城巡りと花見を組み合わせた旅行にも適しています。

新庄城まで訪れたい場合はさらに北へ移動する必要があるため、時間に余裕を持つか別日に分けると観光しやすいでしょう。

季節ごとの見どころを押さえる

秋の天空の丘と山形市街の眺望

山形県のお城は屋外の城跡が多いため、訪れる季節によって印象が大きく変化します。

特に春の桜と秋の紅葉は城跡の景観と相性がよく、城に詳しくない人でも楽しみやすい時期です。

一方で山城では草木が生い茂る季節より、植生が落ち着いた時期の方が土塁や曲輪などを観察しやすい場合もあります。

季節ごとの長所と注意点を把握して訪問時期を決めましょう。

春

桜を目的にするなら、春は山形県のお城巡りで特に人気が高い季節です。

山形城の霞城公園、米沢城の松が岬公園、新庄城の最上公園、天童城跡の舞鶴山など、城跡そのものが桜の名所になっている場所があります。

城郭と桜を同時に撮影できるため、歴史散策だけでなく写真旅行としても満足しやすいでしょう。

  • 山形城:堀と桜
  • 米沢城:水堀と桜
  • 新庄城:公園の桜
  • 天童城:舞鶴山の桜
  • 上山城:城郭風建物と桜

夏秋

夏は緑に包まれた城跡を楽しめる一方、山城では暑さや虫への対策が必要になります。

秋になると気温が下がって歩きやすくなり、紅葉とともに城跡を散策できるため山城巡りにも適した時期です。

特に長谷堂城や舘山城など歩く時間が長くなりやすい場所では、真夏より春や秋の方が快適に巡れるでしょう。

時期 魅力 注意点
初夏 新緑 虫対策
盛夏 濃い緑 熱中症
初秋 歩きやすい 日没時間
晩秋 紅葉・遺構観察 朝夕の冷え込み

冬

山形県では冬に積雪する地域が多いため、雪景色の城を見られることが大きな魅力です。

特に上山城のような城郭風建築は雪との組み合わせが美しく、ほかの季節とは違った東北らしい景観を楽しめます。

一方、山城では積雪によって道や遺構の形が分かりにくくなり、凍結した斜面を歩く危険もあるため、雪の多い時期は無理に登らない判断が重要です。

冬に訪れるなら市街地に近い山形城、米沢城、上山城などを中心に旅程を組むと移動しやすくなります。

お城巡り前に知っておきたい注意点

住宅街越しに広がる山形市の夜景

山形県のお城には一般的な観光公園だけでなく、山道を歩く必要がある山城も含まれています。

同じ城巡りでも訪問先によって必要な装備や所要時間が大きく異なるため、事前準備をしておくことが大切です。

また、公園自体は無料でも資料館や展示施設には入館料が必要になるケースがあります。

旅行当日に慌てないよう、服装、料金、交通手段の三つを確認しておきましょう。

服装

山形城や米沢城のような市街地の城跡なら一般的な観光向けの服装で歩けますが、長谷堂城や舘山城では歩きやすい靴が適しています。

山道では雨の翌日に足元がぬかるむ場合があるため、滑りにくい靴底のスニーカーやトレッキングシューズが便利です。

夏場に山城を歩くなら、水分や虫よけなども準備しておくと安心です。

  • 歩きやすい靴
  • 飲み物
  • 帽子
  • 雨具
  • 虫よけ
  • 季節に合った防寒着

料金

城跡を利用した公園は無料で散策できる場所が多く、複数の城を巡っても入場料を抑えやすいのが山形県のお城巡りの特徴です。

ただし上山城郷土資料館のように建物内部へ入館する施設では料金が設定されています。

また、城跡周辺にある博物館や宝物殿なども別料金になる場合があるため、見学したい施設をあらかじめ整理しておくと予算を立てやすくなります。

城 基本的な見学料金 補足
山形城 無料 公園内施設は個別確認
上山城 大人600円 郷土資料館入館料
米沢城 無料 周辺施設は別料金あり
新庄城 無料 最上公園として散策可能
長谷堂城 無料 城跡公園
天童城 無料 天童公園を散策

交通手段

公共交通で巡る場合は、JR山形駅から近い山形城や、米沢駅からバスで向かえる米沢城など主要都市の城を中心にすると旅程を組みやすくなります。

一方、長谷堂城、成沢城、舘山城など郊外の城跡まで複数巡るなら、車の方が移動時間を短縮しやすいでしょう。

雪の時期は道路状況が大きく変わる可能性があるため、冬にレンタカーを使う場合は積雪や凍結を考慮した余裕のあるスケジュールが必要です。

山形県全域を一日で巡るより、宿泊地ごとに訪問エリアを分ける方が一つひとつの城をゆっくり見学できます。

山形県のお城は城跡まで含めると奥深い

山形県総合文化芸術館やまぎん県民ホール外観

山形県のお城を代表する存在は、広大な城域や復原された門を見られる山形城で、初めて訪れるなら最も候補にしやすい場所です。

城らしい外観を楽しみたいなら上山城、上杉家の歴史をたどりたいなら米沢城、新庄藩の歴史に触れたいなら新庄城を選ぶと目的に合った旅になります。

さらに長谷堂城、天童城、舘山城、成沢城まで足を延ばせば、天守の有無だけでは語れない山城の防御構造や戦国時代の勢力関係まで見えてきます。

春は桜、秋は紅葉、冬は雪景色と季節ごとの魅力もあるため、同じ城でも訪れる時期によって異なる景観を味わえます。

有名な城だけを一か所訪れる旅から始め、次回は周辺の城跡まで範囲を広げていけば、山形の歴史と土地の成り立ちをより深く楽しめるでしょう。